上田市立南小学校 4年 2組


ゴミをへらして、生き物も人間も住みやすい地球にしよう

【テーマ(目標や課題)を選んだ理由】

社会科でゴミの学習をしたら、ゴミ処理場の問題、海の生き物の問題、プラスチックを使いすぎの問題などに気づき驚いた。どうにかしていきたくて、ポスターをかき、たくさんの人に訴えようと考えた。

【テーマを実行するには(方法など)】

1.ゴミの行方の学習を、小柳産業の方に来ていただいて学ぶ。

2.動画などでゴミ処理の現状を様々な方面から知る。

3.ゴミをへらしていくために、どんなことを訴えれば伝わるのか考え、ポスターを作る。

4.自分たちの住む町の人がたくさん行くようなお店などにお願いしてはってもらい、

たくさんの人に見てもらって協力してもらう。

5.小学校のみんなにも知ってもらい、協力してもらう。

6.できたら地域のペットボトルリサイクル製造の会社「フロンティア」さんを見せていただく。

活動報告

活動内容

1.自分のうちの周りのごみ置き場の場所や数を調べてまとめ、その後のゴミの行方について興味を持った子どもたちが、小柳産業(ごみ処理業者)さんに来ていただいて教えていただいた。3Rの大切さをはじめ、長野県がもえるごみの量の少なさで日本一であることを知ったり、ペットボトルを綿に変える実験も見せていただき、ごみについての様々な興味がさらに膨らんだ。

2.教室でも、上田市のゴミ処理施設の現状や、動画などでプラスチックごみ汚染の様子や海外に輸出されている現状などを知り、「何とかしないといけない!」という危機感を抱いた。

3.「ゴミをへらして、生き物も人間も住みやすい地球にしたい!」という願い実現の方法を考え、ポスターを書いて色々な人に知ってもらおう!と、動き始めた。

4.どんな内容のポスターを書けば強く訴えかけられるのか?みんなが変わってくれるのか?を考えながら、一人ひとりポスターを工夫して書き、どこに貼ったらいいかも考えた。

5.自分たちの住む町の、たくさんの人が行くようなお店などにお願いしてはってもらおう、と考え、ツルヤ神畑店さ、アリオさん、道と川の駅さん、ファミリーマート常田店さん、セブンイレブン中之条店さん、上田創造館さんなどにそれぞれ分かれてお願いした。自分たちでお願いの電話をかけてアポイントを取り、日時を決めてお願いに上がり、貼っていただき、感謝のお手紙を届けることができた。

6.全校のみんなにも知ってもらい、協力してもらうため、校内に紹介のポスターを作って貼りだし、それぞれのお店に行って見てもらえるようにお願いした。

7.同じ学校の6年生が児童会活動でSDGsの取り組みをしているので、その活動に積極的に参加してきた。(給食をできるだけ残さないで食べきる。水道の水や電気の無駄使いを減らす。冬場は黒く塗ったペットボトルに水を入れて温め、掃除に使う。使った紙をごみ箱に捨てず、リサイクルできるように丁寧に分別する。アルミ缶回収に協力する。など)

8.地域のペットボトルリサイクル製造の会社「フロンティア」さん見学は、コロナで実現できなかった。

9.6年生がSDGsについて調べてまとめたパワーポイントがあるようだけど、見せてもらいたいか聞くと、是非見せてほしい!ということになり、6年生にお願いして発表しに来ていただくことになった。6年生の調べたことや、願いや実践を知り、来年度からの児童会活動(SDGsの活動)をより積極的に行いたいと思うきっかけにする。


活動を通して学んだこと・感じたこと

○自分たちが危機感を感じられたことを、どうにかしたい!と一歩踏み出し、たくさんの人に呼び掛ける活動ができたこと。

〇ポスターを作るにあたって、どうしたらたくさんの生き物を救えるのか?を、深く真剣に考えられたこと。

〇書くことに苦労しても投げ出さずに、どうにか自分なりの訴えを形にしようと根気強く取り組めたこと。

〇自分たちの願いを、自分たちでお願いしたりお礼を伝えたりして、実現していく方法を知り、実行できたこと。

〇自分たちの書いたポスターをウェブで公開していただけたことで、よりたくさんの方に見ていただけて、小さな活動をしていたつもりの子たちが、とても大きなことができた感覚になり、自信と意欲を強く持つことができた。

○SDGsが掲げる目標達成が、ふだんの生活の中で様々できることに気づき、積極的に実践し始められた。(残食ゼロ、節水、節電、エコバック持参、ごみのポイ捨てしないなど)

○当初はSDGsって何?と、無関心だった子どもたちが、今は、SDGsという言葉を見ただけで興味を持って見よう!知ろう!と思えるようになっていることは、大きな意義があったと思う。これからも意欲的に取り組んでいってくれると思う。


今回の活動から考えられる次の行動

6年生の発表を聞き、自分たちの身近にSDGsの取り組みとしてできることがまだ様々あることに気づき、児童会活動として、さらにそれ以外でも、より積極的に行おうとする。

「ごみを減らすための取り組みは、捨てる時だけでなく、物を買う時から考えていかなくてはいけない。何を選んで買うのか?」そんな視点からも考えていかれるといい。