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【信州大学教育学部附属長野中学校×生活協同組合コープながの×NSP②】フードバンクへの寄付の様子を見学しました

2023年08月02日

学校のSDGs活動をNSPがサポート!

クラス、生徒会で取り組んでいる学校のSDGs活動をNAGANO SDGs PROJECTがお手伝いしています

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生活協同組合コープながのさんとフードバンクへの寄付の様子を見学しました

 

信州大学教育学部附属長野中学校では、「あさひのプロジェクト」という学校独自のプロジェクトに、3学年全生徒205名で取り組んでいます。

 

今回NSP事務局は、「生活協同組合コープながの」さんと共同で、企業から提示された社会が抱える「課題」に対し、生徒が創意工夫を凝らしながら解決へと導く「企業ミッション」に参加。「フードロス削減」に関する課題解決に取り組む生徒2名をサポートしていくことになりました。

 

本日の活動は、コープながのさんから、フードドライブについての説明を受け、寄贈される食品の受け渡し現場を見学します。フードバンクとは、安全に食べられるにも関わらず、包装に傷がついてしまったり、余ってしまった食べ物を、必要としている人に届ける活動のこと。コープは「組合員からの注文分だけ仕入れて宅配する」仕組みのためフードロスは出づらいのですが、袋が破けてしまったり、つぶれてしまうといった事態に備えて交換用の「予備パン」を入荷しています。「パン」は消費期限が短いためフードバンクなどで活用することが難しく、その量は1週間で250kg、年間では10㌧に上っていたそうです。

今までは堆肥化していたパンですが、NPO法人「フードバンク信州」からの呼びかけにより、2023年3月から「困窮者支援」のための物資として新たな仕組みをつくり、活用されるようになりました。フードバンク信州に加え「社会福祉法人信濃福祉 救護施設旭寮」、「須坂市社会福祉協議会」にパンの寄付を開始。子ども食堂などで活用されるほか、各団体を通じて必要な方々に届けられています。

 

現場に向かう前に、教室でコープながのの職員の方々から「貧困」についてお話を聞きました。「『生活困窮者』って、どんな人だと思う?」との問いに、「…お金がなくて、ご飯が食べられない人のこと?」と答える生徒たち。しかし、日本にはさらに「見えにくい貧困」が蔓延しているといいます。例えば、「食費は何とか出せるけど、歯医者に行く時間やお金がなくて、虫歯を我慢しなくてはならない」など、同世代のほかの人が当たり前に与えられているモノや環境を手に入れられない人がいる・・・という現実があるのです。

 

日本の子どもの約7人に1人は貧困状態だといわれています。そしてその貧困状態が大人になっても解消されない場合、結果として子や孫の世代まで連鎖することに繋がる可能性があります。こうした「貧困のループ」のループを断ち切るための1つとして、コープながのでは貧困の現状を訴え、本来はロスとなってしまう食べ物を支援に活用しているのです。

 

「それでは実際に寄付の現場を見に行こう」とまず向かったのは、「須坂グロサリー集品センター」。広い倉庫の中にはたくさんの食料品や日用品が並んでおり、各家庭に宅配するための仕分け作業が行われています。

倉庫の中からカートに乗ってたくさんの寄贈される予備パンが運ばれてきました。運搬用の箱への移し替えをお手伝いして、フードバンク信州の事務所まで運びます。事務所にはパンのほか、お菓子や乾麺など、さまざまな支援品が届いていました。

 

50年間ケースワーカーとして働いてきたというボランティアの方は、「人の生活は、『制度』だけでは助けられない」と語ります。公的な機関を頼った申請はハードルが高く、その制度から漏れてしまう人は社会的に孤立してしまうのだそう。「だから『今日困っている人』に、私たちが手を差し伸べるんです。食べ物の力ってすごいのよ。元気のなかった子どもたちが笑って、よく話すようになるの」とお話ししてくださいました。

 

2人の生徒は職員やボランティアの方々に質問をぶつけます。

  • 支援の上で気を付けていることは何ですか?

→「プライバシーは大切にしています。『ここは貧しい家の子が来るところ』『この会は認知症の人が集まる会』なんて言ったら、誰も来なくなっちゃうからね。いろいろな人が集まる『ごった煮』のような会を作って、まんべんなく支援できるように心がけています」

 

  • フードロスがなくなると、こういう活動ができなくなってしまうのではないですか?

→「確かにそうかもしれないけれど、今提供できている食料は、フードロスの内の何百万分の一に過ぎません。現状ではフードロスがなくなることは考えにくいです。命のある食品はちゃんと「食べもの」として全うできるように、いただいてほしいです。

 

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今回の見学で、コープさんの「宅配事業」で出てしまうフードロスの活用方法を知ることができた2人。「パンを廃棄せずに困っている人に届けることで、フードロスだけでなく貧困への解決につなげていることに驚いた」「普段見ることのできない施設や企業の裏側が見られて楽しかった」と感想を話してくれました。

 

実際に現場に足を運んでお話を聞くと、新たな発見がありますね。この調子でフードロスについて、さらに理解を深めていきましょう!次回もお楽しみに。

 

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