諏訪SDGs教育ゲーム開発チーム

実施報告


開催概要

[出前授業報告]6月24日(木)松本市立明善中学校・SDGsを学ぶすごろくづくりに挑戦

掲載日:2025年07月18日

NSP出前授業でおなじみの安曇野市立堀金中学校・両角太教頭先生による特別授業が、松本市立明善中学校で行われました。今回授業を受けたのは、同中学校の3年生84名。テーマは「SDGsの見方ですごろくを作って遊び、活動を17の目でみつめよう」。すごろく作りを通して、自分の興味や関心がある分野について、SDGsの17の目標それぞれの視点から考えるワークショップが実施されました。


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まずはアイスブレイクとして、「そろえましょうゲーム」に挑戦。これは、出されたお題に対してグループ全員の答えを揃えるゲームです。たとえば「連休にしたいことは?」という質問に対して、チームで答えを揃えられたら10ポイントゲット。ぴったり揃うチームもあれば、「山登り」「海水浴」「ゲーム」「スポーツ観戦」「映画」など、皆の意見がなかなか揃わずに盛り上がるチームもあり、和やかな雰囲気でスタートしました。



このゲームの「好きな食べ物は?」というお題で、各チームが選んだ答えを今回の「すごろく」のテーマにすることに。「好きなものをテーマにした方が、頑張ろうと思えるよね」と両角先生。


いよいよ「すごろく」作りを始めます。用意されたすごろくには、SDGsの17の目標が書かれた空欄のマスがあり、チームで協力して埋めていきます。「決めたテーマとSDGsをどう絡めるか」を考えるのが今回のポイント。たとえば、テーマが「寿司」で空欄のマスに書かれたのが【目標14:海の豊かさを守ろう】の場合、「魚の乱獲を防ぐために、魚を使わない寿司ネタを考える」といったアイデアを出すことができます。さらに、「人間」「地球」「豊かさ」「平和」「パートナーシップ」というスペシャルな5つのマスも。ここには自分たちの「好きなこと」や「将来の夢」と結びつけた活動を書き込みます。というわけで、記入できるのは計22マス。1マス埋めるごとに10ポイントが加算されます。



実際にやってみると、これが意外と難しい!両角先生は「今だけじゃなくて、未来の状況も考えて」と話します。30年後、果たして今と同じ生活はできるのか?例えば好きなことが「スポーツ」の場合、こんなに暑い中でスポーツができるのか?人口が減ったら大会は開催できるのか?そして、自分たちが考えた解決策は、誰かの不都合になっていないか?そう自分に問いかけながら考える必要があると教えてくれました。


時間内で完成したところまでで一区切り。各チームの得点を確認しました。多くのチームが150点未満でしたが、中にはなんと授業全体でポイントを積み重ね270点を達成したチームも!両角先生からは「目指してほしいのは220点以上。一つのテーマに対して17個の視点を持つのは難しいけれど、この考え方はきっといろんな場面で役に立つよ」とお話がありました。



最後は各チーム同士すごろくを交換して遊びました。マスには「スクワット10回」「自分の好きな歌を歌う!」といった指示もあり、笑いが起こっていました。やっぱり学ぶには「楽しさ」が大事ですね!



生徒さんからは、こんな感想をいただきました。「SDGsを自分の興味とどうつなげるのか分からなかったけれど、すごろくを作ったことで理解できた」「自分たちのテーマと取り組みを結びつけたことで、自分にもできそうなことがあると気づけた」


楽しみながら学べた、充実した出前授業となりました。