11/15開催 出前授業

実施報告

JICA(国際協力機構)による出前授業

団体名: 独立行政法人 国際協力機構

開催概要

11月15日(金)上伊那農業高校にて、出前授業が行われました

掲載日:2019年11月15日

上伊那農業高校にてJICA(ジャイカ)の竹内岳さんによる出前授業が開かれました。

授業を受けたのは、上伊那農業高校園芸化学科の3年生、40人ほど。ふだんは座学で学んでいる「農業経済」という授業の一環として、今回はじめて講師を招いての講義となりました。生徒さんはみんな、メモを取りながら熱心に竹内さんの話に聞き入っていました。



「持続可能な世界の開発目標」SDGsの前身は、2015年を期限として設定された「ミレニアム開発目標」MDGsですが多くの成果があった一方で、取り残されてしまった人々も大勢いました。その反省を踏まえ、SDGsは「だれ一人取り残さない」という目標を掲げています。


世界で読み書きができない人は20%といわれます。竹内さんが青年海外協力隊員として派遣されていたキルギスは農業が盛んで、親の仕事を手伝わなければならないため2~3か月学校にいけない子どもがたくさんいます。みなさんはイメージしにくいと思いますが、「字が読めない」とどんなことが起こるでしょうか。

たとえば、子どものおなかが痛くて病院に行ったところ、お医者さんが不在で薬だけ置いてあったとします。3種類の薬の表面に書いてある文字は、「薬」「水」「毒」。文字が読めなければ正しいものを持ち帰ることができません。「毒」だったら大変です!

日本は教育は行きわたっていますが、SDGsで達成できているのはその「4番」のみです。まだまだやらなければならないことがたくさんあります。


「5秒に1人」とは、食糧不足で死んでしまう子どもの数。

日本の食料自給率は40%以下。6000万トンを輸入に頼っていますが、そのうち2000万トンを廃棄処分しています。そのうち、まだ食べられるものが650万トン!輸入しては捨てる、という大変もったいないことをしています。

キルギスでは羊を食べる習慣がありますが、内臓も血も皮も、本当にきれいに残さず食べます。くるぶしの骨まで子どものおはじきになります。途上国のキルギスにも、日本は学ぶところがたくさんあります。



このごろ、日本でも企業のSDGsに関する取り組みが活発化しています。

有名コーヒーチェーンは、2020年末までにプラスチック製ストローの全廃を宣言。チョコレート菓子の外装を紙製パッケージに切り替える企業や、コンビニ業界では季節商品(恵方巻やクリスマスケーキなど)を完全予約制にする企業も出てきています。


最後に、「2030年にはこうなっていてほしい、と思う未来から考えましょう。自分自身や次世代のために『ジブンゴト』として考えましょう」と生徒たちに訴えた竹内さん。ガンジーの言葉で、講演を締めくくりました。

「あなたが見たい世界に向けて、あなた自身が変化の担い手になろう」