NAGANO SDGs PROJECT主催

実施報告

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン協力出前授業

開催概要

9月7日(火)安曇野市立豊科南小学校にて出前授業を開催しました

掲載日:2021年10月05日

「考えよう!SDGsとあなたのつながり」


9月7日(火)、安曇野市立豊科南小学校にて出前授業を開催しました。

受講したのは、豊科南小学校5年1組の生徒たち。講師の先生は東京からZOOMを使用してリモート参加のオンライン授業です。

今日の講師は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンで活動されている川口真実さん。セーブ・ザ・チルドレンとは、「すべての子どもたちが持つ『子どもの権利』について、みんなが理解し、世界中で実現されることを目指し、世界で100年以上活動している」団体です。


冒頭、川口さんから「わたしたちの毎日の生活とSDGsの目標はどのくらい関わりがあると思いますか?」という質問に、もっとも多かった答えは「まあまあ関わりがある」でした。「とても関わりがある」を合わせると、かなりの数になりました。というのも、豊科南小学校5年1組の生徒さんは、1学期の授業でSDGsについて学んだそうです。しっかり勉強することによって、理解は確実に進むんですね。今日のグループワークでの学びも楽しみです。


川口さんは、SDGsが生まれた世界的な背景と、2030年までに達成を目指す17の目標の特徴について、わかりやすく説明してくれました。これまでバラバラに考えていた「環境」「社会」「経済」に関する問題をひとつにまとめたこと、途上国も先進国もなくすべての国が取り組む目標であること、そして、誰一人取り残さない目標であること―。これらは大事なポイントなので川口さんはあとから繰り返して質問し、キーワードを覚えて帰ってくださいね、と念を押していました。


続いて、セーブ・ザ・チルドレンの活動についての紹介です。

「すべての子どもたちにとっての持続可能な社会」を目指して活動しているのが、セーブ・ザ・チルドレン。例えば、モンゴルの学校に通えない子どもたちに対しては、現地のNGOや学校と連携し、子どもたちそれぞれの状況に応じた支援活動をすることでその地域の子どもたちが教育を受けられるように活動を行っています。 また、栄養を十分に取れない子どもたちに対しては、より多くの子どもがバランスの良い食事をとって栄養不良の治療ができるよう政府に働きかける活動も行っています。このような制度や仕組みへの働きかけによって、一つの地域だけでなく、多くの子どもたちが十分な栄養を得て健康に生きられるようになるためです。


さて、川口さんのお話はここまで。ここからは、「SDGsとあなたのつながりを考える」ことを目的としたグループワークです。5年1組のみなさんが主役になります。事前に5年1組のみなさんに、宿題として取り組んでもらったシートをもとに、ステップに沿って進めていきます。


1)まずは、班ごとに考えるテーマ(SDGsの目標)を、模造紙の真ん中に書こう

2)宿題のワークシートから、テーマに沿って自分が考えてきたことをふせんに書き出そう

3)自分の考えたことを班のメンバーに見せながら発表しよう

4)班の人の発表を聞きながら「このアイデアいいかも」って考えてみよう

5)班の中で意見を出し合って、1つか2つ、いいなと思うアイデアを絞ろう

6)班ごとに話し合った内容をグループワークシートにまとめよう


最初は作業の流れにとまどい気味だったグループも、先生のアドバイスも受けながら、活発に意見交換し、どんどんワークが進みました。時間いっぱいのところで作業終了。最後にいくつかの班に発表してもらいました。


発表した3班が取り組みたいと考えたSDGsのゴールは、目標5の「ジェンダー平等」。この目標を選んだ理由は、「女子だから」「男子だから」という考え方をなくすとケンカがなくなり、仲良くなれる、と考えたから。そのためには、男女関係なくあいさつをすること、自分から男女区別なく遊ぶこと、女子だからという理由で何かを伝えないということはしない、といったアイデアが出されました。

全部の班の発表を聞きたかったのですが時間が来てしまったので、担任の先生が次に実施する授業で各班の発表をすることにし、川口さんの授業は終了しました。


SDGsと自分の生活とのかかわりを自分たちで発見して、より良く実現するアイデアを考え、そして行動につなげること、また2030年のSDGsの目標達成だけでなく、生徒たち一人一人がこれから出会うさまざまな課題に対して、どのように向き合うことができるか、その姿勢について学ぶことができたのではないでしょうか。


アンケート結果はコチラからご覧いただけます。