企業向けセミナー

実施報告

無 料

総務・人事担当者 必聴!
SDGs × ビジネスのヒントがここに!!

団体名: 株式会社ヤクルト本社 / 株式会社日本フードエコロジーセンター


昨年「ジャパンSDGsアワード」を受賞した企業から講師をお招きし、SDGsの取り組みについて 学ぶ機会を設けました。総務・人事担当の方には経営戦略または社内教育・人材育成への参考に、 またこれからSDGsに取り組みたい企業、団体、市民の皆さまもぜひこの機会にご参加ください。
ジャパンSDGsアワードとは:政府を主体とするSDGs推進本部がSDGs達成に向けて優れた取り組みを行なっている企業・団体を表彰する取り組み。

〈講師〉
第2回ジャパンSDGsアワード SDGsパートナーシップ賞(特別賞)
■株式会社ヤクルト本社
広報室 CSR推進室 主事補 上窪悠生 氏
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乳酸菌飲料の生産・販売を通じ、世界の人々の健康生活 の実現に貢献。とりわけ「ヤクルトレディ」による宅 配は、健康情報の提供等を行いながら商品をお届けす る日本発のモデルとして海外へ展開し、健康で楽しい生 活づくり、健康意識の向上、ひいては海外の就労や女性 の活躍等にも貢献。
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第2回ジャパンSDGsアワード SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞
■株式会社日本フードエコロジーセンター
代表取締役 高橋巧一 氏(獣医師)
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「食品ロスに新たな価値を」という企業理念の 下、食品廃棄物を有効活用するリキッド発酵飼料(リキッ ド・エコフィード)を産学官連携で開発。また、同社の飼 料を一定割合以上用いて飼養された豚肉をブランド化 し、養豚事業者や製造業、小売り、消費者を巻き込んだ継 続性のある「リサイクルループ(循環型社会)」を構築。
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開催概要

開催期間 :

2019年11月26日(火)開場14:00 開始14:30(16:30終了)

会場 :

信濃毎日新聞 長野本社2F 講堂

企業向けの公開講座が開催されました 「SDGs × ビジネスのヒントがここに‼」

掲載日:2019年11月26日

11月26日(火)、NAGANO SDGs PROJECT企業向け公開講座が信濃毎日新聞社本社にて行われました。今回は「総務・人事担当者 必聴! SDGs × ビジネスのヒントがここに!!」と題し、昨年「ジャパンSDGsアワード」を受賞した企業2社から講師をお招きし、2社が行っているSDGsの取り組みについて語っていただきました。

2社の講義の前に、NAGANO SDGs PROJECT事務局の古川氏より、改めて企業がSDGsに取り組む必要についてスピーチがありました。

日本でもSDGsに取り組んでいない企業は一部の銀行で融資を受けられないこと等を例に挙げ、「SDGsは努力目標ではなく、訪れる未来の『世界基準』です。SDGsが企業にとってアドバンテージになるのは今だけのこと。真剣に取り組まないと国際社会では戦えないばかりか、日本は後進国に転じてしまいます」と、企業にとってSDGsに取り組むことが当然になる近い未来を語りました。



その後、ご登壇いただいた1社目は、株式会社ヤクルト本社 広報室 CSR推進室 主事補 上窪悠生氏。

ヤクルトは、創始者・代田 稔氏(実は長野県出身)から受け継がれる「健康で楽しい生活づくりに貢献」という理念に基づき、2019年9月現在で日本だけでなく世界39の国と地域でヤクルトを販売。「健腸」の大切さを啓蒙しながら、世界の人々の健康に貢献しています。



またヤクルトといえば、特徴的なのが商品を自宅や勤務先に届けてくれる「ヤクルトレディ」の存在。創業以来、ヤクルトレディによる「手から手へ」の販売を大切にし、地域の防犯などにも貢献してきました。

世界各国に展開しても、そのスタイルは変わりません。

女性の社会進出が進んでいない、まだまだ女性の地位が低い発展途上国でも、根気強くきめ細かな就労フォローを行い、「ヤクルトレディ」の育成を通して、女性の社会進出や雇用機会を創出。世界各地で活き活きと活躍するヤクルトレディが増えています。


そのほか、ヤクルトでは、生産や物流過程で排出エネルギーの削減を行ったり、小中学校へ健康に関する出張授業に赴くなど積極的にSDGsに繋がる活動を進めています。


発表のまとめとして、上窪氏は「SDGsは、決して突然現れた『黒船』ではないと私は思います。どのように社会に貢献していくか、どうすれば皆さんに喜んでいただけるかを考えて行動することが、結果的にSDGsに繋がります。

ただ、『SDGs』という言葉は共通言語として非常に使いやすく伝わりやすいキーワードですので、上手く活用しながら、これまでの『健康で楽しい生活づくりに貢献』という理念を社内にさらに浸透させていきたいですね」と述べました。


 


2社目の発表は、食品リサイクル事業を営む株式会社日本フードエコロジーセンター代表取締役 高橋巧一氏にご登壇いただきました。


現在、全国の自治体のごみ処理費は年間約2兆円。そのうち、焼却炉で燃やされているごみの4割から5割が食品とされ、年間、実に8000億円以上の税金が食品を燃やすために費やされていることになります。



その一方で、畜産業では輸入飼料原料価格の高騰により、多くの農家で経営がひっ迫している現状があります。

獣医師であるかたわら、食品リサイクル事業を営む高橋氏が、それらの問題を解決できないかと産学連携で開発したのが食品廃棄物を再利用して作るリキッド発酵飼料(リキッド・エコフィード)です。


 


■取引先から運ばれる食品廃棄物から独自技術でリキッド発酵飼料を製造

破砕・殺菌処理の後、乳酸菌による発酵処理を施すことで常温でも保存性に優れた飼料が「低コスト」で製造可能



■それらを一般配合飼料よりも安い価格で畜産業者に販売

高橋氏の会社が利益を得るだけでなく、畜産業者にとっても飼料コストの削減につながり、相互にメリットが得られる


 


加えて、日本フードエコロジーセンターでは、リキッド・エコフィードで育てた牛や豚を

ブランド化し、消費者の理解と販売促進に力を入れています。


消費者から出た食品廃棄物を飼料に変換し、その飼料で育てた牛や豚を消費者のもとへ届ける。このような「食のループ」を確立することで、日本フードエコロジーセンターは

従来ある、「環境ビジネスは儲からない」「リサイクルはコストがかかる」というイメージを覆し、利益が出る=持続可能な環境ビジネスを打ち立てました。


また、社会貢献につながるビジネスの創造は、雇用の面でも好影響をもたらすと高橋氏は述べます。

いまの学生は高い給料や出世よりも、生きがいや働きがいを求めています。

食品リサイクル事業は3K職場とされてきましたが、日本フードエコロジーセンターでは食のループを支えることが、社員にとって「社会に貢献している」という強い実感となり、現在、離職率は0とのこと。毎日、職場見学の申し込みが絶えないそうです。


「お金を儲けることだけが人間の幸せに直結しないことに、私たちはもう気づいています。

明日の売上だけを追いかけるのではなく、未来の課題を見据えて行動することがますます求められるでしょう。そのような社会の必然の流れに従うことが、結果としてSDGsに繋がるのではないでしょうか」と締めくくりました。


2社の話をお聞きし、SDGsのために、SDGsだからと言って何か特別なことをはじめるのではなく、世のため、人のために自社に何ができるかを突き詰めて考えていくことが、課題解決の重要な一歩と言えそうです。

まずは各社が、できることから行動に移すことが大切ですね。

講師の上窪様、高橋様、お忙しいところ、長野までお越しくださり、誠にありがとうございました!