先生が学ぶSDGsセミナー

実施報告

無 料

途上国におけるSDGs達成のカギやキーパーソンについて考える

団体名: 公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

”誰一人取り残さない”と謳っているSDGsの中心にいるのは、やはり世界人口の80%以上を占める途上国の人々。2030年まで残り11年となった今、途上国におけるSDGs達成のカギは何か、誰が貧困からの脱却のキーパーソンになりうるのか、特に目標4と目標5に焦点を当て、その解決に向けたアクションについて、映像や座学を通して考えます。

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開催概要

開催期間 :

2019年8月8日(木)13:00~15:00

会場 :

信毎 長野本社2F 講堂

「途上国におけるSDGs達成のカギやキーパーソンについて考える」

先生向けセミナーを開催しました! 


テーマ「途上国におけるSDGs達成のカギやキーパーソンについて考える」


8月8日、長野市の信濃毎日新聞社2階講堂にて、県内の学校で教鞭をとる先生方に向け、公益財団法人 プラン・インターナショナル・ジャパンの内山 雄太さんをお招きしてセミナーを開催しました。


SDGsは「誰一人取り残さない」ことがテーマ。しかし取り残される人々には、問題の根底すべてに「貧困」があるといえます。内山さんの所属するプラン・インターナショナルでは、SDGsの中でも特に「質の高い教育(目標4)」と「ジェンダーの平等(目標5)」を貧困問題解決のカギと考え、世界70カ国以上で活動を展開しています。


掲げる目標は「子供の権利が守られ、女の子が差別されない公正な社会を実現する」。それも、子どもたちが主役となって、地域が自立するために「魚を与えるのでなく、魚の釣り方を教える」―プロセスを学び、自分たちでプロジェクトを回せるように、支援をしているそうです。


これまでの例として、ベトナムの少数民族の初等教育改善事業では、倒壊リスクの高かったバラックの校舎を建て直し、給水設備を改善し、衛生環境を改善。学習教材や児童図書を支給し、教師のトレーニングも実施。安心して子供を通わせることができる学校の教育環境を整備しました。


シリア難民の子どもの教育支援プロジェクトでは、生きていく上で教育は大事なもの、そして難民という厳しい環境に置かれていても教育を中断してはいけないという考えのもと、教育備品の提供やおもちゃ作りの講習会、運営をする人たちのトレーニングなどを実施。各国でのこれまでのプラン・インターナショナルの活動実績が紹介されました。


最後に映像で「13歳の花嫁」を視聴。女性の75%が13歳で結婚するという慣習のニジェールでのドキュメントでした。結婚するのに必要な「持参金」は、花嫁が若いほど少なくて済むため、貧困家庭では幼くして娘を嫁に出すのが通例。しかし未発達な体で出産すると排泄障害等になり、一生寝たきりのような生活になる危険性があるそうです。


しかし、教育があれば女性も職を持つことができ、結婚に頼らなくても生活を営むことができます。「女性は、地域に還元するスキルがある。その子だけでなく、家族や次世代につながるインパクトがある。だから、女性の教育は大切なのだ」。ジェンダー平等の重要性に、深く納得しました。


また、そのような環境で問題を解決するには、「キーパーソン」が重要とのこと。


女性は人口の半分。男性の理解と支援がなければ問題解決は難しいため、プラン・インターナショナルでは必ず男性を巻き込むようにしているそうです。映像の中では、医師の免許を持った州知事が「教育なければ健康なし」と言って、改革に取り組む姿が描かれていました。


終わりに、生徒さんが取り組める具体的アクションの紹介がありました。


●「知る」「関心を持つ」



●自分事として考える



●アクション


個が学んだことをクラスで共有して、文化祭で発表する、アイデアを駆使して資金調達し、寄付を集めて送る、などのプロセス事例もヒントとして紹介。


聴講後は積極的な質問も飛び交い、学校での実際の取り組み実現に向けた、先生方の真剣な姿勢が見られました。今日のきっかけを教育現場で生かしていけるように、NSPも益々協力していきたいと思います!