長野県佐久平総合技術高等学校 食品開発コース


カスを価値に! ~廃棄酒粕をアップサイクル~

そのテーマ(目標や課題)を選んだ理由

佐久市は市内で11蔵も有するほど日本酒造りが盛んだが、食生活の変化に伴い、日本酒造りの副産物「酒粕」の需要が低迷している。本校が地元酒造と日本酒造りに取り組んだ際、300kgの廃棄酒粕がでたことに「つくる責任 つかう責任を」痛感した。そこで、酒粕の需要拡大を図り、食品ロス削減に取り組もうと活動をはじめた。

テーマを実行するには(方法など)

・酒粕の粉末化(利便性・保存性アップ、アルコールを飛ばして誰もが食べられる食品に)

・酒粕を使った商品開発(地元ラーメン店とオリジナルラーメンの開発)

・普及・啓発活動

活動内容

昨年度に続き、食品ロス削減を目的に地元酒造で出た廃棄酒粕の有効利用に取り組んだ。

今年度は、これまでの取り組みに加えあらたに2つのことにチャレンジした。

【挑戦1 新商品の開発】

酒粕のさらなる需要拡大を図るため、地元ラーメン店といっしょに、酒粕を使ったオリジナルラーメンを開発。地域イベント「第3回佐久ラーメン甲子園」で提供を行ない、2日間で500食以上を売り上げ大きな反響があった。イベントでは、学校としても初めて優勝することができ、店舗でも期間限定で販売を行なった。

【挑戦2 普及・啓発活動】

地域イベントへの積極的な参加はもちろん、様々な大会や報告会・交流会への参加、メディアでの発信を積極的に行なった。大会関係では、イオンエコワングランプリ【ファイナリスト】、脱炭素チャレンジカップ2023【最優秀地域活性化賞】、全国ユース環境活動発表大会【特別賞:高校生選考賞】を受賞することができた。

 

 

 

 

活動を通して学んだこと・感じたこと

活動を全国に発信したことで、たくさんの視点からアドバイスや感想をいただき、多くの気づきがあった。また、環境活動に取り組む全国の事例を知ることができ、今後の活動の参考になった。

今回の活動から考えられる次の行動

来年度も継続して行っていきたい。

学校給食を通して酒粕の利用を図ると共に、食育や啓発活動につなげていきたい。

新商品の開発を行い、酒粕の活用方法の幅を広げていきたい。