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「Innovation from Teenagers ~10代からの提言~」コープながのさんに対し、オンラインで提言を行いました。「食品ロスを減らそう」

2022年01月11日

11月29日(月)、「Innovation from Teenagers ~10代からの提言~」企画の一環として、中川村立中川西小学校6年生のみなさんが、オンラインで提言を行いました。

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【「Innovation from Teenagers ~10代からの提言~」とは】
県内の児童・生徒の皆さんから、企業・自治体といった「大人たち」に向け、SDGs達成のために「もっとこんなことをしたらどうか」という提案をぶつけるという取り組み。応募総数280点の中から選ばれた5つの提言を、企業や自治体の方に向けてプレゼンテーションしていただきます。
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今回、提言にチャレンジしてくれたのは、中川村立中川西小学校6年生のみなさん。テーマは「食品ロスを減らそう」です。
世界では約8億人もの人が栄養不足だということをテレビで見て驚き、みんなで詳しく調べ始めたそうです。世界で起きている飢餓の大変さ、いま私たちが食事ができていることのありがたさを学び、日本がアジアでワースト1位というの「食品ロス」の問題を改善するためのアイデアを考えてくれました。

オンラインで画面越しに行われたプレゼンの概要は、以下の通りです。
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■日本では一日一人当たりお茶碗1杯分の食べ物が捨てられ、1年間では東京ドーム5杯分の食べ物が廃棄されている。2050年には今の1.7倍の食糧が必要になるというのに、日本の「食品ロス」を改善させる取り組みが必要では。

■ひとつ目の提案は「“訳あり商品”を多くの店で販売し、買ってもらう」こと。保護者にアンケートをとったところ、「訳あり商品」(形が悪い、傷や汚れがある、消費期限間近のもの)をふだんあまり購入しないという人が40%もいた。訳あり商品の購入機会が少ないという声が多いこともわかった。ふだん処分されてしまうが、食べられるものについては安く売ったり、お祭りなどのイベントでくじ引きの賞品にしたりしてはどうだろう。

■ふたつ目の提案は「“食べ残しの持ち帰り”を実践してもらう」こと。飲食店にアンケートをとったところ、食べ残しの持ち帰りを実践していない店が半分以上という結果に。コロナ禍が落ち着いたら、なるべく食べ残したものを持ち帰ってもらうように実践すれば、食品ロスが減らせるのではないか。

■一方で、個人の心がけも大切。「買いすぎ」「作りすぎ」をなくし、保存方法にも注意して、食品ロスを減らすようにしていきたいと思う。

【10代からの提言】
・ “訳あり商品”を多くの店で販売し、買ってもらう
・ 飲食店で“食べ残しの持ち帰り”を実践してもらう
・買いすぎ、作りすぎに注意するなど、個人の心がけも大切

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オンラインでプレゼンを見ていただいたコープながのの方々から、たくさんの感想や貴重なご意見をいただきました。

・身近な生活の中で何ができるか、考えてくれた「視点」がすばらしい。
・保護者や飲食店の方に、アンケートできちんとデータをとっていて、説得力がある。
・「消費期限の早いものから手に取る」という視点も入れてもらえるといい。
・テレビでもなんでもアンテナを張っているからキャッチできる。これからも、給食を残さないとか、商品を選んで買うとか、「考える」ことを続けてほしい。
・キュウリは曲がっていてもおいしさは変わらないよね。私たちは見た目で選ぶ習慣が染みついているので、お母さんに「ちがうよ」って言ってあげてほしい。
・子どもから大人へ、どんどん発信してほしい。

そして、コープながのさんが実践している、SDGsへの取り組みを教えてもらいました。
5歳を迎えられない子どもが何万人もいるコートジボワール。「ハッピーミルクプロジェクト」では、コープの牛乳1本のうち一部の売り上げをそんな飢餓に苦しむ子どもたちの栄養改善に役立てています。ほかにも、もずくの売り上げの一部を寄付して沖縄の島の自然を守る「美ら海応援もずくプロジェクト」、朱鷺が暮らせる豊かな環境を守る「佐渡トキ応援お米プロジェクト」、休耕田で栽培した飼料用米で豚を育てる「お米育ち豚プロジェクト」など、さまざまな取り組みを通して「エシカル消費」を進めています。

コープながのの方々に、とてもほめてもらった中川西小学校の生徒たち。「いろいろな取り組みを知れてよかった」「これからは商品の背景を知って買い物をしたい」自分たちの学習をきっかけに、さらにさまざまなことが学べた貴重な機会でした。これからも「考えて」「行動する」ことを続け、大人に対しても臆せず発信しながら、よりよい未来をつくっていってもらいたいですね。

 

 

 

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